名工の匠

輪島塗の加飾(装飾)技法の名工の紹介。
(それぞれの作家や職人が持っている技術と技法を施したオリジナル品を作成いたします)

輪島塗蒔絵師 浦出勝彦

浦出勝彦による「木地蒔絵」
「木地蒔絵」は、漆の塗らない白木地に直接蒔絵を描く珍しい技法であり、平成16年に香川県金毘羅遷座祭に合わせ修復復元チームに携わったことで技術を磨いた。(下記「作家からのご挨拶」を参照)この技法を駆使したご要望の器物を作成いたします。お持ちの白木地、たとえば和室の帯戸、ふすまなどにも施すことが出来ます。
【作家からのご挨拶】
 この仕事に、就いて三十年いろいろな仕事と人に出会いここまで来れたのも皆様の御陰と、感謝する次第でございます。
 初めは、好きな仕事が出来る喜びと、仕上がった時の感動で月日のたつことも忘れるほどでした。いろいろな仕事をする機会を得たことの中でも金毘羅宮の天井絵(木地蒔絵)の復元に携われたのがとても印象的でした。チームを組んでオリジナルの調査に1〜2年、ようやく作業工程を決定して作業にあたり、2年ほどかかり仕上げることが出来ました。すばらしい無垢の檜の天井板に特殊な技法、肉合蒔絵(ししあい蒔絵)と言う技法で桜の文様を施す作業で、従来の漆器に表現する方法とはことなり、あまりに使われていない技法で、先人のすばらしい英知を感じることが出来ました。これからも、このような先人の、すばらしい技法を生かし後生に残る作品を創り出していけたらと、日々精進してまいりたいと思っております。



日本工芸会正会員
重要無形文化財 輪島塗技術保存会会員
石川県立輪島市柘植井技術研修所講師
漆光会会員
日本文化財漆協会会員

 浦 出 勝 彦 
Katsuhiko Urade

金毘羅宮の天井絵(木地蒔絵)

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